本日の試合結果
2025明治安田J2
第32節 RB大宮アルディージャ
2025.10.4 SAT 15:03 KICKOFF
ユアテックスタジアム仙台
1-2RB大宮アルディージャ
序章
今は亡き日本のポエトリーリーディングの第一人者、不可思議/Wonderboyさんの「生きる」より (詩:谷川俊太郎さん 一部引用) 生きているということ 生きているということ 生きて 生きて 生きて 生きて 生きていると言うこと 泣けるということ 笑えるということ 怒れるということ 自由ということ
人はいつかはあの世に旅立つ事になる
不死身の人間などいない
それまでどう生きるか
選択は自身の自由
それぞれの生き様
本日のユアスタには元ベガルタ戦士のシュナイダー潤之介さんが来仙 理由は自身のがん治療の闘病生活に向けた昨年のベガルタ仙台及びサポーターに対する支援のお礼(具体的支援活動は昨年の梁選手の引退試合の際にクラブとして実施) 当時自分は、ベガルタ仙台の30周年を記念して歴代の記憶に残る選手をブログ記事にしていたが、シュナイダーさんが病気と知り、記事を書くことにした ただし闘病応援の事はさらっとしか書けなかった 理由は公表されていたシュナイダーさんの病気がステージ4と言う診断で、それがどのくらい深刻な状況であるか、安易に”頑張ってください”とか”元気になってください”と自分には言えなかった事が理由だった フラットに仙台在籍時の思い出を書くことで、自分なりの応援の気持ちを込めていた

だが、本日ユアスタのピッチ上で彼の口から語られたこれまでの病との向き合い方、何度もくじけそうになりながら頑張って来たこと、支援してくれた全てのクラブ、サポーターへの感謝を耳にしたとき、こちらの安っぽい気遣いなどは彼には不要だったと改めて気づかされた
現役時代いつもはGKとして後方から味方を鼓舞し続けた彼は、病と対峙するにあたりそのファイティングスピリッツを自分自身に向け、これまで戦い抜いてきたのだ ピッチ上で挨拶をするシュナイダーさんの言葉は、会場に訪れた人たちに向けた感謝、そしてこれからの生きる覚悟が素直に、隠すことなく語られ、同時にそれは自分の心を揺さぶり、逆に元気づけていただくほどの言霊となってぶつかって来た
試合前、この状況から始まった本日のユアスタ 冒頭の「生きる」の歌詞が頭をかけめぐる 気づけば、自然と涙があふれていた(恥ずかし、、、)
仙台サポーターの大きな、大きな声援を背に受け 今この時間を大切に前に進むシュナイダーさん 本当の勇気と希望をあなたから頂きました 本日は本当にありがとうございました
こんな生き様をみせられたら、少々乱暴だがピッチに向かって挑む選手達にかける言葉は
死に物狂いで頑張れ
死に物狂いでは絶対死なないから だから死に物狂いで頑張れ‼

本日のスタメン
GKはこの2試合結果を出している堀田選手が今節も先発、DFは右から真瀬選手、井上選手、菅田選手、奥山選手、ボランチは鎌田、松井選手と入りはバランス型、MFは右SHに前節スタメンで大活躍の山内選手、左に相良選手、FWは宮崎選手と郷家選手の組み合わせ 前節磐田戦で2点を先行されながら4発の逆転劇を成しえた大宮の強力な前線をどのように抑えるか、そしてユアスタの歓喜をどの選手が与えてくれるのか? いよいよ前半戦開始
前半
フォーメーションはお互い4-4-2のミラーゲーム 最近の仙台は前線からのプレスが非常に有効でここ2試合は相手に有効な攻めの手を出させていない印象 そのプレースタイルが前半のアゥエーで0-3と完膚なきまでやられた大宮に通用するのか? 積み上げた組織力と成長を確認できる絶好の場が本日の試合 対する大宮はタレントを複数抱えながら前々節に3連敗で監督の解任ブースト そして前節は磐田に0-2のビハインドから怒涛の4得点で4-3の大逆転勝ち その前線の攻撃力の強度はJ2屈指ではないかと思う強烈布陣 序盤はお互い前線からのプレスが効いて一進一体、大宮はベガルタのプレスを意識しDFから前線へのロングパス、左サイドでの早い差し込みの縦パスを入れてベガルタのバックラインを下げさせ、中盤にギャップを作る事を執拗に仕掛けてくる だが、そこはベガルタ仙台持ち前の運動量で中盤を支配させない 山内選手、相良選手の独特リズム、仙台は7分にCKから菅田選手のヘディングシュートこれがわずかにポストの上、前半20で仙台のシュートは2本、大宮0本とどちらかと言うと入りは仙台優勢 しかし前半31分ぐらいから大宮の時間帯が出来てくる 大宮はベガルタゴールエリア付近に侵入すると、ペナルティエリア内から泉選手がスルーパス 抜け出したここ最近絶好調のカプリーニ選手がペナルティエリア左から左足でゴール右下に(GK堀田選手の立ち位置から多分ボール1個分の隙間を通す)決める
0-1大宮先制
しかし仙台もすぐさま反撃に出る 39分に相良選手の相手ゴールエリア手前からのトゥーキックでゴールを狙うも惜しくも相手GKにセーブされる このシーン以外も仙台は相手ゴールエリア内で疑惑のPK及び疑惑のゴールエリア内での相手ハンドと思われるシーンもあったのだが判定は流される 前半のシュート数は仙台5本、大宮6本とほぼ互角
後半
後半に入るとリードされている仙台は3枚代え この日も前線で活躍していた山内選手に代え運動量豊富な荒木選手、松井選手に代え武田選手、奥山選手に代え石尾選手と攻撃的な選手を頭から投入し反撃のメッセージを送る仙台ベンチ 前半にこちらが貰っているイエローカードは宮崎選手と井上選手の2枚 この日ユアスタのピッチを見ると非常に荒れている事に気付く この夏の猛暑が原因か、いつものラグビーによるものが原因かはわからないが、GKの立ち位置は芝がえぐれており、その他ピッチのあちこちで芝がえぐれているような状況 後半6分仙台は大ピンチを迎える ゴールエリア内で菅田選手がカブリーニ選手に足をひっかけてPKを取られた 明らかにボールに行って尚且つボールに触っているのは菅田選手、カブリーニ選手は勢い余って菅田選手の足に接触しただけなのだがこれがPKの判定 0-2だとさすがに今日は厳しいかな。。。などと弱気になる自分
PKをもらったカブリーニ選手が自らゴール右隅を狙ってシュート
これを
これを
これを堀田選手が読み切ったセーブ
そう 止めた 止めた とめたぁ~
そしてこぼれ球が詰められないよう横っ飛びした体制でゴールエリア外へボールをけり上げる

仙台GK堀田選手 PK阻止
こうなると流れは一気に仙台 筋書があったかのような怒涛の攻撃で自陣から武田選手がパスを送る これに反応した相良選手がペナルティエリア左から左足で枠内にシュートを放つがこれは、大宮GK笠原選手がはじく、しかしこれに反応し、なだれ込む郷家選手がペナルティエリア中央から左足絶妙のシュートでゴール右上に決める
1-1仙台同点‼
90分の闘い終えて
90分の戦いが終わり 1-2で仙台は大宮に敗れた 残念ながら今日の試合に勝利する事は出来なかった しかし会場に詰め掛けた16,000を超えるサポーターからは両チームに惜しみない大きな拍手が送られた これが今日の試合すべてを物語っていた
雑感
強い覚悟を持って試合に臨んでくれたベガルタ仙台の選手達 退場となった井上選手、失点含めそれらのシーンに絡んでしまった石尾選手の涙、また一つ成長と言う階段を上ってくれたと思う
万物一致の法則、判定がわが身に味方する事もあれば、不利に動く事もある しかし世の中はおそらく公平、均衡が保たれていると考える そうならないとすれば、それはまだまだ努力が足りないだけ しかし今日の仙台の選手達が見せてくれたプレーは”努力が足りない”などと安易に見ている者が語れないくらい気持ちのこもったプレーを見せてくれた チーム、組織の向上は現場力の向上がカギ 現場力の向上とはピッチでプレーするそれぞれの選手がコミュニケーションをとって自ら改善する力 そんなチームの成長を私達は今現在進行形で目の当たりにしているのだ
そう言う意味でまだ途上
試合終了後のユアスタの空は秋のマジックアワー

チーム一丸
束になってかかっていく
後は起こりの試合を死ぬ気で一戦一戦頑張るだけ
そう、死ぬ気で頑張っても死ぬことなんてないんだから、、、
そんな事を考えさせられる深い一戦(1日)だった
FORZA 仙台‼
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