「泣いた赤鬼」
子供の頃のNHK教育放送TVの童話で見た記憶
あらすじはこんな感じだったと思う
一人の心優しい赤鬼が人間と仲良くなりたがっていたが、人間は鬼の事を恐れていた
赤鬼には親友の青鬼がいた
親友の青鬼はそんな赤鬼を不憫に思い、赤鬼が人間に好かれる芝居を思いつく「青鬼が村人の住む村で暴れる。そこに赤鬼が現れ青鬼をやっつけて村人からの信頼を得る」と言う内容
赤鬼は青鬼の悪役には乗り気がしなかったが、青鬼は親友の赤鬼のために強引に計画を進める
計画は無事実行され、赤鬼は青鬼を退治し村を救う
赤鬼は村人に感謝され、人間と仲良くなり願いが叶う
一方で、親友の青鬼は悪役を演じたため赤鬼のそばにはいられないと考え一人赤鬼に手紙を残し、
よその地に旅立つ。
赤鬼はそんな青鬼のやさしさに触れ、悲しみと切なさに涙を流す

さて、以下は自身の昔所属した職場での出来事
某組織のトップはパワー系で有名、気に入らない部下、社員はぴゅーんとはじかれる事で有名
そんな組織に私も人事異動で着任する事となった
当時1000人規模の組織の長で、私は頻繁に会話する訳でもなかったが、何かと説明で彼の部屋を訪れる事が多かった
そして説明に入ると頻繁にいじられたり、機嫌が悪いと説明以外の内容に宿題をたんまり出されて戻されたりと、それなりの洗礼は受けていたと思う
このような組織だったため、説明に行きたがる社員は減りYESマンだけがまわりに残る
必要な情報は曲がって入り、間違った経営判断が出やすくなる
典型的なやばい組織ではあったが、自分としては説明案件を控える事はせず必要な時に必要な
タイミングで彼に説明し(こちらの都合だけだが)、時には圧のシャワーを体中に浴びせられながらも根気よく職場を巻き込んで作戦を立て直したり、戦法を変えたりと色々なパターンで説明案件・長の承認が必要な案件を持ち込んでいた
さて、そんな上司にも終焉の時が来た
人事異動である
企画系の側近たちが大々的な送別会を企画し、見かけ上盛大な送別会が開かれる
私も当然のことながら強制的に参加
仕事上の付き合いで、社交辞令等に終始する参加メンバー
皆、彼が回ってくるとひきつった笑顔を見せながら会話している
そんな状況で上司が私にも近づいてきた
こちらからお世話になったと挨拶に行くのが筋だが、もっと序列の後でと考えていたところ
向こうから私のテーブルに来たのである
すると彼は私に
「●●君、いや~ 君はいじりがいがあったよ 色々無理、無茶ふっかけてすまなかったね」
私
「有難うございました 正直きつかったすけど、おかげでそれなりに自分も成長できたかなと」。。。その時の私なりの精一杯の社交辞令を発動
その後、いじられた際の再説明に備え、リカバリーで職場内全体を巻き込んだドタバタや上司を
納得させるための苦労話等を私もひきつった笑顔で話していたと思う ひとしきりそんな話を終えた後、彼が離れる際に私の耳元に残した言葉があった
「●●君、泣いた赤鬼の青鬼って知ってる?」
小さい声で一言
・・・
上司は真の青鬼だったのか?ねっからの青鬼だったのか?
はたまた実は赤鬼だったのか? 同時にそんな彼の真意をくみ取って動く側近にも恵まれなかったんあだろうなぁと。。。
あれから十数年、いまだにこのモヤモヤ感が私の右耳に残っている(笑)
私達のまわりは、全て自分の味方である 私達の周りには実は善人しかいない そう考えて生活したいものですね~ 今日も一日頑張りましょう‼
ブログランキングに参加しています 気に入っていただけたらポチっとお願いいたします
にほんブログ村
コメント