卒業シーズン
思い出すのはあの光景 学生時代の自分の誇りは出席番号が5番以降になった事がない事 6月生まれで 苗字もあいうえお順で早い方 そして性別が男(当時は男子の出席番号が1番からで、女子は男子の後の出席番号が普通だった)
小学校の卒業式 田舎の小さな学校に通っていた自分 担任となった先生は今ではありえないかもしれないが1~3年までのA先生と4年~6年までのB先生の二人
1学級30人弱、全校生入れても300人弱の小さい学校で先生も含めアットホーム そんなフレンドリーな環境でも卒業式は別
紅白の幕が張られた体育館には、春まだ遠い東北の3月の冷たい空気と緊張感が漂う この日は先生も生徒も卒業生の親もそんな厳かな空気の中で静かに式が進行していく
司会 「卒業証書授与」
卒業性の名前が呼ばれる 私の名前は阿部ベガ太(あべ べがた)(※)※話の流れ上、仮名を使わせていただきます 出席番号は生年月日順で2番 担任のB先生が最初の卒業生の名前を呼ぶ
校長先生から、卒業証書を渡され少しぎこちない所作で最初の男子の授与が終わる
いよいよ自分の番、ドキドキ感MAX
担任 「あべ べが”ふとし”」
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”ふとし”?
一瞬の静寂
自分 「あはい‼」

クラスの人数は30人弱 アットホーム 先生とも良い関係 クラス委員も1年~6年まで務めた
だけど今目の前で、6年の集大成として担任のB先生から呼ばれた名前は
あべ ベガた ではなく
あべ べがふとし
なぜに?
なして?
どうやら卒業式と言うセレモニーは先生の緊張もMAXにしてしまうらしく三年間毎日呼ばれ続けた名前も一瞬のうちに間違えてしまうほどのプレッシャーのようである
田舎の学校だったので、参列している父兄や他の先生方も皆自分の名前も知っている訳で、一瞬のざわつきがあったか否か私の記憶には残っていない
ただ、名前を呼ばれたら元気良く返事をして校長先生から卒業証書をもらうと言う段取りなため、私に課せられた使命は名前を呼ばれたら即座に返事をする事
もうすぐ中学生になる自分ではあるが重すぎるミッション 「名前を間違えられているのに、素直に返事して良いのか?」 返事してしまえば今日から自分はベガたではなく”ベガふとし”になってしまうのではないか?等々
msecの瞬時に的確な判断など到底出来る訳もなく、出した答えが 「ぁはい」
。。。今思うと泣けてくる
それから数十年、二度目にお世話になる会社の入社式にて同じ経験をすることとなる 「あべ べが”ふとし” 株式会社XX 社員として採用する」
ズコッ
社長‼ あんたもか~~~い
因みに自分の本当の名前は、普通に読めば間違えやすい名前ではないと思っている
二度ある事は三度ある かなぁ。。。
今日も名前を(ちゃんと)呼ばれたら、しっかり挨拶して元気よく行きましょう‼
皆さんFIGHT‼
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