巨人、大鵬、卵焼き
昭和の日本の流行語 大衆に人気のあるものを集めた言葉
子供たちに人気のあった野球チーム、相撲取り、好きなおかずの名前である
1960年代生まれの自分は、野球は阪神、好きなおかずはマルシンハンバーグ、そしておじいちゃんが毎夕観ていた相撲には興味がなかった。
そんな昭和の話
自分がプロ野球に興味がわいたころ、新聞のスポーツ欄は常に一位が巨人
東北の田舎では巨人の応援が必然、巨人とその他の11球団と言う図式
当然のことながら、自分のクラスでも野球が好きな同級生は巨人ファンのみ
そんな中にあって私は何故か反主流に流れる癖があり阪神ファンとなった
1977年
当時の阪神は江夏や田淵、助っ人のラインバック、ブリーテン、加えて三塁に定着してきた掛布と役者がそろっており毎日ワクワク感満載でラジオ中継と翌朝の朝刊にくぎ付け
そう、当時野球のTV放送は対巨人戦のみ
阪神を応援したければ、大阪のラジオ中継(毎日放送)を聞くと言うのが地方での阪神の応援の仕方
毎晩7時前後に夕食を終えると、私は当時父が乗っていた三菱の車コルトギャランに乗りカーラジオをつける
阪神戦の観戦(聴戦)開始である
自室でラジオを聴くと言う選択肢もあるのだが、自分は車の中(当然乗るだけ)の空間とその中で
表現されるアナウンサーの語彙・抑揚を聴くのが好きだった
そしてもう一つの理由、、、となりのおじさん
私が車でラジオ中継を聴いていると、ほどなく隣のおじさんが現れる(晩酌分が多分含まれているから遅くなる)
隣のおじさんの車はうちの車の隣に駐車しているカローラバン
実はおじさんも野球観戦(聴戦)なのである
おじさんは大の巨人ファン
家族の中にはおじさん以外プロ野球に興味を持つ人はいない
また、残念ながらおじさんには家族の中でチャンネル権は与えられておらず私とは違った境遇で車の中で野球中継を聴く
家と家の間に駐車している二台の車の中でそれぞれに聴く野球中継
おじさんと私は、会うたびに会釈と笑顔をかわしながら、それぞれの世界に入る
試合の進行とともに、一人車の中での歓喜、落胆の繰り返し
そしてお互い時折隣の車を見ながら得点が入るとにっこり笑ったり
試合の途中経過(相手は違う試合を聴いているのでリンクしないが)を聴いて巨人がリードしていればおじさんにVサインを送り、おじさんも(多分)他球場速報を聞いて阪神が勝っていれば笑顔でVサインを送ってくれる
そんな夕べの過ごし方だった
現在ではインターネットだけでなく、有料チャンネルも増えて、れぞれの球団を毎日応援できる環境であるが、私にとっては小学生時代の阪神の応援とアナウンサーの表現、抑揚を頭の中で映像化して聴くラジオ中継、そして隣のおじさんとの車を挟んでのコミュニケーションが日課であり大好きだった
試合後の笑顔は圧倒的に巨人ファンのおじさんが多かったが、それも懐かしい昭和の良い思い出である
日曜日のプロ野球中継を横になってぼんやり見ていたら、そんな少年時代を回想していた
今日も一日皆さんが(当時のラインバック、ブリーデンのように)元気で活躍できますように
行ってらっしゃい‼
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