はじめに
本日は自分が太陽は偉大だと”痛感”する事になった話をば
イソップ物語
イソップ物語の一つに「北風と太陽」と言う話があったと思う 北風と太陽が旅人の服を脱がせる競争をする話 北風が強い風を吹かせて旅人のコートを脱がせようとするが、旅人は北風の寒さにさらされないよう更にしっかりコートを抑えて脱げないようにし、逆に太陽が燦燦とひかりを旅人に注ぐと旅人はたちまち汗ばみ、コートを脱ぎ北風との勝負に勝ったと言う話 そうやはり太陽は偉大である
私の上司
その太陽の偉大さを身近で感じた事があった いくつかの職場組織からなる部門、当時私はその部門の総括的な立場におり、上司の部門長は年下だがとても尊敬できる方だった その部門長と太陽の偉大さを”痛感”する事になろうとは、、、 部門長は東北地方の国立大NO1の所謂T北大出身、我々部下と話をする際は目線を下げ、傾聴を中心に相手に合わせ、話を広げてくれるような、それでいて大事な時にはキラッと輝きを見せる、誰からも尊敬される上司 当然のことながらコミュニケーション能力は高く、アフター5においても自分から無理な誘いはしないが、職場の誘い、仕事上の付き合い等、酒の席も万能で申し分のない上司の見本のような方 因みに単身赴任で当時は会社の単身赴任寮に入っていた
深夜の入電
ある時、深夜に私の携帯が鳴った 電話の主は同じ会社の他の部門で総括をしていた課長「おたくの部門長と思われる方が玄関先で血だらけになっているんだけど、これから救急に連れていく」と、、、彼の説明はこうだった 酒を飲んで(飲みすぎて)寮についた上司は玄関先で、下駄箱(中段より下)を開け、自分の靴を入れると酔いの状況もあり横開きの下駄箱の蓋を閉めずに勢いよく立ち上がったため、下駄箱の蓋の角と頭がその瞬間激突、上司は頭頂部を裂傷、玄関先で流血、酒の影響もあり顔はファイヤー後の大仁田厚、それを見た同じ寮の彼が見つけ、私に電話をくれたという流れだった 上司はその後救急で病院へ行き5針縫合 幸い入院等の大事には至らず当日帰宅する事が出来たのは不幸中の幸いだった
ピンチな展開
ここで一つ困った状況にある事に気が付いた 私の上司は翌日(日付が変わっていたので当日か)約120名の部門社員の前で講話をする予定が入っていた 自分はその講話を企画する側だったのでもし上司が会社を休まず出社したとして、頭を負傷した上司がウルトラマンに出てくるケムール人(古くてすみません)のように頭にネットをかぶってウリ坊のような恰好で、皆の前で講話していただく姿は痛々しく、スケジュール延期も念頭に朝から色々なパターンを思いめぐらしていた そして、念のため早朝上司に「今日は出社大丈夫でしょうか?」と言うようなメールを送った 上司の回答は「ご心配をおかけしました 大丈夫です 行きますよ」との返信

太陽さんは偉大
ホッ・・・少々安堵しつつ冷静になって考えるとウリ坊の状態で講話している上司を想像すると、どうしても気が進まないし大変申し訳ないような複雑な思いだった そんな思いで会社に出て上司の出社を待つ すると上司が出社してきた 頭には 頭にはネットをかぶっていない‼ 自分だけ事情をしっているだけにビックリ‼ そして、ここで上司から名言が発せられる「いやー太陽ってこんなに痛いものだったんですね」 事を整理すると病院で夜中に頭頂部を5針縫った上司は会社に出社するにあたり、治療のためにかぶっていた頭のネットをはずし、傷口(頭頂部なのでちょっと見わかりずらい)をさらした状態で出勤、季節は9月、当日は晴天だったため外は太陽の日差しが燦燦と降り注いでいた そう、上司の傷口むき出しの頭頂部に燦燦と降り注ぐ太陽は、まるで頭を剣山でつつかれるがの如く上司の傷口を刺していた(日差しだけに)
職責が人間を作るのか?否 人間力、人間性に職責が付く
その日自分の上司は部門の講話を難なくこなした 頭頂部の傷(5針の裂傷)も悟られることなく 私が閉会時に余計な事を言わなければ、、、(笑) 会社生活で自分は上司に常に恵まれているように思う 中でもこの上司の武勇伝と思い出、そして何より太陽の偉大(痛い)さを痛感(傷だけに)したこの出来事は忘れられないのである
逆境は乗り越えられる人にしかやってこない
そう今日も乗り越えてやって行きましょう‼
ブログランキングに参加しています この記事を記事を気に入っていただけたらポチっとお願いいたします

にほんブログ村
コメント