雨戸を開けた縁側に煌々とおひさまのひかり
少しニスのはげた廊下に照らす
今日は縁側でひなたぼっこ
5歳の自分
廊下には種まき前の豆が天日にさらされている
何の豆だったかは覚えていないが当時の自分の親指のあたまぐらいの大きさだった
・・・まったり時間が流れる
周囲には誰もいない
春のにおいと音を感じながら贅沢に時を過ごす
なんてことは当時の自分は考えるはずもなく
手持無沙汰で干してある縁側の豆をとる
右側の鼻の穴にいれてみる
自分の鼻の穴と豆は丁度良いサイズ
豆を鼻の中でぐりぐりしてひととおり遊んでみる
飽きた。。。
しばしの戯れに飽きたので、豆を取り出そうと右手の人差し指を再度つっこむ
つっこむ、つっこむ
鼻の穴のサイズにぴったりフィットした豆は人差し指をつっこむほどに奥へ奥へと押し込まれていく
完全パニック
5歳の自分
まわりには相変わらず誰もいない
絶望感かららっきょうのような涙がぼろぼろと流れ落ちる
時間が経過するほどに、涙と鼻水を吸収し豆は鼻の中で膨れていく
5年間の私の短い人生はここでおわるのか?
途方に暮れる自分
さらに時間が経過 たったったった
学校から四歳上の兄が友達と一緒に帰ってきた
パニックになっている私から、説明を聞く
状況を理解した兄からひとこと
「こっち側の鼻をふさいで ふーーんってやってみ?」
兄が自分の左の鼻をふさいで「ふーーん」とやってみな
と私に助言
泣きじゃくりながら私はわらをもつかむつもりで
まず左の鼻をふさぐ
次におもいきり「ひぃーーん」
「すこおぉぉぉぉぉーーーーーん!!!!!」
私の鼻汁やら涙やらを吸収して膨張した豆が私の右の鼻の穴から勢いよく飛び出し縁側の廊下に跳ねる
なぜか記憶はスローモーション
兄と友達は私の様子を見ておなかをかかえ涙を流し笑っている。
これも記憶は鮮明なスローモーション
兎に角、兄の機転で危機回避
vegapape5歳の春
皆さん本日も頑張りましょう‼
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